イギリス旅行記2日目（ダックスフォード）

2014年03月20日
イギリス, 日記
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1日目の続き．

2日目はダックスフォードの帝国戦争博物館へ行った．

いきなりハリケーンくんがお出迎えしてくれる．正直スピットファイアとハリケーンの見分けが全然ついていなかったが，日本に戻ってきてから調べて，翼の形と主脚の引き込み方向の違いで区別できるようになった．

ここは航空機が多いものの，それだけではなく装甲車両も沢山おいてある．それも，WW2の頃から戦後の車両まで，かなりの数だ．この博物館を見るだけで丸一日かかった．

コンコルドも居る（試作機）．中は非常に狭く，多分新幹線よりも狭い．座席数も少ない．とはいえ，やはり旅客機というのは外形は相応に大きいもので，この建屋の中では最大級の機体だった．この機体は量産機ではなく試作機だそうで，民間機なのになぜ戦争博物館に置いてあるのかは説明していたと思うが，聞きそびれてしまった．

英仏共同開発なので，出口の表記も英語のExitとフランス語のSortieの双方が書いてある．

写真が多くなるので自重していたが，少しさかのぼって朝の状況から書いておこうと思う．行きはロンドンのリヴァプール駅から出発した．リヴァプール駅まで地下鉄で移動して，そこから鉄道に乗り換えるのである．

駅前は意外と現代的な建物も多いが，昔ながらのレンガ造りも多いので，日本とはかなり異なった見た目になっている．リヴァプール駅そのものも，駅舎はかなり古いだろう．ただ，全体的に改修されて使用されているので，東京駅と同じように内部は現代的で便利である．

朝食は駅のレストランでマフィンを食べた．普通にうまい．イギリスの飯はまずいというが，それは「まずい」という評判を確かめるためにまずそうなものを求めているからまずいのであって，場所を選べば特にまずいということはない．今回の旅では，イギリスだから特別まずい，という食べ物には特に遭遇しなかった．

グレーター・アングリア社の電車で移動．見た目はそんなに古臭くないが，トイレの表示が…… この表示を見ると，おそらくトイレの排水はそのまま垂れ流しているのだろう．

ウィットルズフォード駅から博物館に至るまでの道．何もない，と同時にとてつもなく平ら．旅行中，山らしい山は見なかった．日本は本当に山がちな土地なんだろう．同じ島国とはいえ，地理的にはかなり異なった様相を感じた．

さて，話を戻して博物館の展示の続き．

とにかくエンジンが沢山おいてあった．建屋の辺ひとつは全てエンジンで埋まっていた．

これはハリアーのエンジン．「ペガサスエンジン」で画像検索して出てくる画像の中でも，この博物館所蔵のものは結構出てくる．側面の噴出口の先に本当はノズルがついて，そのノズルの方向で噴出方向を変える仕組みになっている．この展示にはそのノズルはないみたい．

空挺装備．枠に入ればなんでも落とせる模様．

次の建屋．動態保存機が置いてある建屋．ホームページの地図を見ると，大人向け，家族向けのどちらにしても，立ち寄ることをお勧めされていない．確かに展示としてはかなり雑然としている．ただ，この博物館の凄い所はおそらくここにあるんだろうと思った．この写真では1機種しか載せていないが，とにかく結構な数の機体が動態保存されている．しかも，作業して飛べるようにメンテナンスも欠かしていない．そのため，この建屋だけは油臭くて金属加工の音がする．「展示としてのレベルが低い」と言っているブログも見かけたが，展示機体は天から降ってくるものではないので，こうやってレストアする必要はあるだろう．それに，置く土地も建屋も無限に広いわけではない．誰かが直してくれたものを，誰かが用意してくれた土地に格好良く置いておくだけでは無責任というものだ．