イギリス旅行記3日目(コスフォード,バーミンガム)
- 2014年03月27日
- イギリス, 日記
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3日目はコスフォードの空軍博物館を訪れた.乗換駅であるバーミンガム駅の周辺も少しだけ見て回った.
ロンドンのユーストン駅から出発して,まずバーミンガムに向かう.
実は,地図を見ればわかるが日に日に遠出になっているので,朝出る時間も日に日に早くなっている.この日は確か5時起きだっただろうか?チケットを券売機で買っても1時間近く余裕があったので,適当に食事を取りながらプラットフォームが決まるまで待った.出発20分前くらいにならないと,どのプラットフォームから出発するかわからないのだ.
ユーストンで乗った電車はこういう電車だ.前半と後半で行き先が違う編成だったので,乗ってから移動する必要があった.この日は出発が若干遅れていたので,1枚目の写真ではプラットフォームに沢山の人がいる.
電車に1時間半くらい揺られると,英国第二の都市バーミンガムに到着する.ロンドンとは雰囲気が違う大都市だった.
これはバーミンガム市庁舎である.バーミンガム・ニューストリート駅からそれほど離れていない場所に,歴史的建築物(兼,町の中心的建築物群)がひしめいている.また,この辺には
ワットの銅像なんてものもある.Wikipediaによると,ワットの銅像はここ以外にもイギリス国内に複数あるようだ.
中心部を抜けると,現代的な建物もある.高さ方向にはあまり大きくないので,町の中心部の景観を破壊するほどの物ではない.
無印良品もあった.値札まで日本と一緒である! 英語表記があるので,確かにそのまま使える.残念ながら,極度乾燥の方がまちなかではたくさん見かけるので,本当の日本ブランドとして頑張って欲しいところではある.
こうして暫くうろうろした後,バーミンガム駅からコスフォード駅への列車に乗り換えた.バーミンガム散策は,乗り換えで余った30分くらいを消費するための散歩でもあった.
今度はこいつに乗って移動する.この手の車両は2から4両編成で運行されるもののくせに,いっちょまえにプラグドアを装備している.
結構な距離を移動するので,この方が効率がいいんだろうか? というより,なぜ日本ではプラグドアはあまり流行らないのかを気にした方がいいんだろうか……?
さて,コスフォード駅につくと,そこから徒歩で10分位の場所にRAFミュージアムが見えてくる.
相変わらず何もない駅から暫く歩くと,入り口の門にたどり着く.ここは装甲車両などは少なく,純粋に空軍中心の博物館である.
レオパルト1や,BMP-1なんかは置いてあるが,その程度である.
大多数は展示状態にするためにとりあえず放って置かれているトーネードとか
天井から吊るされたイングリッシュ・エレクトリック ライトニングのような航空機が置いてある.
イギリスの航空機博物館の常なのか,エンジンの展示にやたらと気合が入っている.ここにおいてある手前のエンジンは……
栄エンジンである! 時刻開発品のみならず,こういった鹵獲品なんかも置いてある.特に,欧州なので鹵獲した敵機はドイツ機が多い.とはいえ,日本軍機も多少はある.
五式戦闘機とか
一〇〇式司令部偵察機などである.唯一の現存機らしい.展示の説明文によると「とにかく速くて困る」というようなことが書いてあった.博物館の説明文は意外と丁寧で,日本語で見られる情報とは違った切り口から書かれていることがあるので,なかなか面白い.どうしても写真を撮ることに熱中しがちだが,説明文を読んで回るのも面白いと思う.
写真は取っていないが,超音速を目指す試験機としてブリストル 188なんかが置いてあった.超音速を目指して制作された試験機だそうだ.とにかくいろいろな案をだして,よくわからんが試験してみるという試行錯誤をたくさんやっていたらしい.そういった試作機が置いてある建屋には
EAPが置いてあった.日本語の資料がほとんどないが,これはユーロファイター・タイフーンの参考となった飛行機らしい.
冷戦の頃の飛行機をたくさん展示した建屋もあった.真っ白い爆撃機が置いてあったり,核弾頭の模型が置いてあったりする.また,展示はおどろおどろしく,ソ連側の航空機も多数展示があった.
こんなのとかね.
他には,民間機も多少は置いてある.特に,歴史的に重要な物は置いてあるんだろう.
コメットとそのエンジン,ゴースト50エンジンとか.金属の疲労破壊を語る上では,このコメットの事故を抜きに語ることは出来ない…… と教わった.そのコメットがこれである.
この日の昼食は博物館で食べた.要するにじゃがバターである.可もなく不可もなし.
帰りの電車は同じ路線なのにいきとは違う運行会社の列車だった.車掌や車内調度品類もすべて赤を基調にした,なかなか格好いい車両である.
中はこんな感じ.ちょうど18時くらいにロンドンに着く便だったせいか,この後人がどんどん乗り込んできて,席は満杯になった.海外の鉄道が常にスカスカなわけではないということをより実感する羽目になった.
席は予約席と自由席の区別がなく,RESERVEDと書かれている席だけが予約席になる.自分の席が予約席かどうかは,この席上の電光掲示板で確認する.
イギリス人は便所にもジョークを仕込む.
4日目に続く.