文語体
- 初版:2013年09月30日
- 更新:2015年10月31日
口語体と文語体
今まで述べてきたのは,すべて口語体である.イジェール語は口語体と文語体の差は少ないが,特に文学的表現を狙った文語体というものは存在する.
口語体との差
大きな差は
- 人称代名詞が異なる.
- 記述詞が形容詞と副詞に分離し,形容詞は-a(-anの記述詞はnを取り去る),副詞は-(e)mとなる.
- 同様に属格も代名詞以外は-is,-inに関わらず-aとなる.
- 副詞が動詞につく場合は動詞に後置する.
- 法記述詞は副詞として動詞の後ろにつく.
- 疑問文は語尾に文記述詞ne?を後置する.記述詞minを用いない.
- 命令は-aではなく記述詞zardaを用いる.
- 完結相が-itteraではなく-itteになる.
の7点である.これらは古語に由来するが,実際の古語とは異なるため偽古体とも呼ばれる.人称代名詞は下表の体系になる.
人称 | 主格 | 属格 | 対格 | 与格 |
一人称単数 | va | vo | vis | van |
二人称単数 | ta | to | tis | tan |
三人称単数 | ara | aro | aris | aran |
一人称複数 | vara | voro | viris | varan |
二人称複数 | tara | toro | tiris | taran |
三人称複数 | arara | aroro | ariris | araran |
- korne dirin|赤い剣
- korne dira|赤き剣
- res renke sarisin|私の魔法の林檎
- vo renke sarisa|我が魔法の林檎
- mef min res tak?|お前は私の敵か?
- ta vo tak, ne?|貴様は我が敵であるか?