接続詞
- 初版:2013年09月29日
- 更新:2023年07月30日
接続詞は同じレベルの物を繋いで使う。文と文、句と句、単語と単語を結ぶ。
等位接続詞
等位接続詞は接続詞の前後を同じ立場で結びつける。従属接続詞との違いは、前と後を入れ替えても意味に大差が生じないことである。単語同士をつなぐ際、助詞は両方の単語につける。
単語 | 分類 | 意味 |
---|---|---|
ta | 並列 | AとBの両方 |
ira | 選択 | AかBのどちらか |
sita | 並列否定 | AでもBでもない |
ab | 対比 | Aの一方でB |
gec | 同時 | AかつB |
従属接続詞
従属接続詞は接続詞の前の文が条件を、後の文がその条件に対応する内容を示す接続詞である。前文(従属文)が後文(主文)を修飾する形になっているため、入れ替えると意味が著しく変化する。単語同士をつなぐ際、助詞は後の単語にのみつける。
条件や結果を表す
単語 | 分類 | 意味 |
---|---|---|
keri | 順接、順序 | AなのでB、AそしてB |
dim | 逆接 | AしかしB |
dek | 様態 | AみたいにB、AみたいなB |
rib | 順接仮定 | もしAすればB |
stim | 逆接仮定 | たとえAしてもB |
様態を表す
単語 | 分類 | 意味 |
---|---|---|
coda | 関係 | Aに関するB |
dek | 様態 | Aみたいに、A同様にB |
ude | 概要 | Aくらい、おおよそAのB |
tau | 同格 | AであるB、AとしてのB |
ca | 付帯 | Aと共にB、AしながらB、Aを伴ったB |
原因を表す
単語 | 分類 | 意味 |
---|---|---|
rak | 順接理由 | Aだから、Aの理由でB |
diram | 逆接理由 | Aにも関わらず、AなのにB |
例
- Ref ta s’af renkeu reeke.|私と彼はりんごが好きだ。
- Kun renkeu koe ira tun renkeu koe.|このりんごを食べるかあのりんごを食べるか。
- Kun renkef dirin gec radasen.|このりんごは赤くて美味しい。
- Ref renkeu reeke ab s’af sien reeke.|私はりんごが好きだが、彼は(りんごを)好きではない。
- Ref renkeu reeke keri renkeu koitte.|私はりんごが好きで、りんごを食べた。
- Ref renkeu reeke diram skeniu koitte.|私はりんごが好きなのに、魚を食べた。
- Renkeu koitte keri butau numitte.|りんごを食べて、水を飲んだ。
- Renkeu koetra ca butau numetra.|りんごを食べながら水を飲んでいる。
- Dim renkeu koitte.|でもりんごを食べた。
(リンゴ以外の何かが好きであることが暗示されているか、別の文で示されている場合。) - Rak renkeu koitte, ref renkeu reeke.|だからりんごを食べた。りんごが好きなんだ。(倒置)
- Su keri ref renkeu koitte.|だからりんごを食べた。
- Su keri, ref renkeu koitte.|だからりんごを食べた。(カンマを打っても良い)
- Rak ref renkeu koitte.|だからりんごを食べた。
等位接続詞の場合、前の文を受けて次の文を続けるときには代名詞が必要となるが、従属接続詞の場合は前文に続くことが明らかなので、その必要はない。
順接のkeriと理由のrakは可換である場合が多い。しかし、接続詞の前の文を省略した時にはrakが用いられやすい。keriはあくまで順序を示すだけの場合を含むからである。