アクセント
- 初版:2013年09月30日
- 更新:2015年05月02日
単語のアクセント
イジェール語は長短アクセントと高低アクセントの混合アクセント体系である.アクセントのある音節を長めかつ高めの音程で発音する.発音しながら顕著に音程を上げることはなく,アクセント音節とその1つ前の音節とで高さに差を出す.アクセント位置は義務的に決まっており,後ろから2番目の母音である.音節が1つの場合は,その音節にアクセントが来る.例を挙げると
- z’aman ジャーマン 大地
- kede ケーデ 軍
- kadra- カードラ 4つの
- var ヴァール 車輪
のようになる.z’amanの例では,ジャーは高く長く発音し,マンは低く短い.
複合語の場合,長短アクセントの位置は維持され,高低アクセントは最後から2番めの音節に移動する.
- z’amangede ジャーマンゲーデ 陸軍
- kadravar カードラーヴァル 四輪車
上記の例の場合,ジャーマンの部分は低く発音し,ゲーの音節で高さを上げる.ジャーの音節の長さは維持されるが,高さはマンと同じになる.
助詞や派生,アスペクトの影響
助詞とアスペクト語尾はアクセント位置に影響を与えない.
- kere ケーレ 運転する
- keritte ケーリッテ 運転した
一方で派生した単語はアクセント位置も移動する.
- aksere アクセーレ 戦わせる
- akser アークセル 戦い
外来語のアクセント
外来語であっても後ろから2番目の母音にアクセントが来る.むしろ,アクセント位置を合わせるために母音が挿入されたり削除されたりすることがある.その際の挿入母音はaが多い.
- 母音削除:abatstof アバートストフ←аббатство(abbatstvo)アバートスタヴァ