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文・節・句

  • 初版:2022年07月25日
  • 更新:2022年09月21日

イジェール語において文とは、ある物事や性質を記述するための、動詞を中心としたひとかたまりのことである。統語的には、読点や疑問点などの終止符号で区切られた単語群のことを指す。

伝統的にイジェール語においては文の本質とは動詞であると見なされており、あらゆる要素は動詞を修飾する要素であると見なされている。動詞と動詞を修飾する記述詞をまとめて述語と呼び、文の基本要素であるとする。このことから、動詞を含む文のみを完全文と呼び、動詞が省略された文のことを不完全文と呼ぶ。

より現代的な解釈としては、文の最小構成要素は単語である。”Sefomef tire?”「誰が言ったの?」に対して、名詞単独で構成される”Ref.”「俺が(言った)。」は最小の文として成立する。同様に、”Naraf ardira sevore?”「あなた昨日何してたの?」に対しての、動詞単独で構成される”Mirnarietra.”「寝てた。」は文として成立する。文脈によって記述詞も単独で返答になり得ることから、あらゆる単語が文脈によっては文として成立する。

節とは、伝統的には句の構成要素に文を含むもののことである。しかし、文の項で触れたように、イジェール語ではあらゆる単語が文を構成できるため、これだけでは説明としては不十分である。現代では、節には修飾節と名詞節があると解釈されている。

修飾節は完全文 (i)nで構成されるものであり、最小構成要素は動詞 (i)nである。”… mirdeivetra n”「生きている…」、”… reu deve n”「私を好きな…」、”… renkeu koe n”「リンゴを食べる…」などが該当する。修飾節は節全体として記述詞と同じ働きをする。

名詞節の構成は2つに分けられる。

1つ目の構成は、先行詞 修飾節である。”Ze dirin”「赤いこと」の様に通常の記述詞を利用するものと、”Ze mirdeivetra n”「生きていること」、”Fom (zef) reu deive n”「私を好きな人」、”fadis renkeu koe n”「りんごを食べる場所」のように前述の修飾節を記述詞として用いたものが含まれる。この時、ze は先行詞の代わりになることができ、関係節の表に従って格変化し、修飾節内の文における先行詞の格を表示する。

2つ目の構成は、ze 完全文である。なお、「~すること」の意味で用いる場合の ze は必須要素ではない。また、この構成の場合は修飾節を構成要素として含まないので、末尾の -(i)n は不要である。”Ze ardira renkeu koe”「昨日リンゴを食べたこと」、”Ze ref 2-iri-behra varu guvancoskittera”「私が2年前に車を買い替えたこと」などが挙げられる。

句とは、単語相当の働きをする複数語からなる単一のかたまりのことである。句の最小構成要素は被修飾語+修飾語の2単語である。”fom deivin”「生者」、”gere merin”「土の色」、”akser moverian”「無意味な争い」などが最小の句となる。修飾語は修飾節でも良いため、”fom [mirdeivetra n]”「生きている人」なども名詞句となる。

イジェール語では英語と異なり主語(主格)や目的語(対格、与格)を自由に省略可能であるため、英語における句が節に相当する構造で表される場合がある。

英語 イジェール語 区分
to meet him ze (ref) s’au rume n 名詞節
place to meet him fadis (zera) (ref) s’au rume n 名詞+修飾節
a man who loves you orka (zef) narau deve n 名詞+修飾節