属格の詳細
- 初版:2015年04月25日
- 更新:2022年03月02日
2つの属格について
イジェール語には属格がふたつある。所有属格(-is)は所有、所属、部分の意味を表す場合に用いるのが基本である。わかり易い例を挙げると
- 所有属格:res boga|私の本=私が所有する本
- 記述属格:boga ren|私の本=私を書いた本、私が書いた本
という関係がある。
属格による動詞派生名詞の修飾
記述属格は、修飾対象に関して主要格以外の格に相当する意味関係を持つ語として振る舞うことができる。例を挙げると
- 主格:ze ref vasiee = res vesie
私が願うこと=私の願い - 対格:ze bogau dare = bogas dar
本を読むこと=本の読み - 出格:ze afaveur akze = akz afaven
駅から出発すること=駅の出発 - 処格:ze kuvera afe = af kuven
ここで乗り換えること=ここの乗り換え
のようになる。日本語の「の」に対応する場合でも、表現方法が2種類あることに注意する必要がある。