「青い星まで飛んでいけ」読了・紹介 (2)
- 2017年11月19日
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- タグ: ネタバレ, 書評
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【青い星まで飛んでいけ:小川一水 著】読み終わった.短編集で,
- 都市彗星のサエ
- グラスハートが割れないように
- 静寂に満ちていく潮
- 占職術師の希望
- 守るべき肌
- 青い星まで飛んでいけ
の6篇で構成される.これの続き.
ネタバレを含むので格納.
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【青い星まで飛んでいけ:小川一水 著】読み終わった.短編集で,
の6篇で構成される.これの続き.
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【青い星まで飛んでいけ:小川一水 著】読み終わった.短編集で,
の6篇で構成される.
全体的に文章は口語的表現もあり,軽快である.しかし,口語的な表現が地の文に出てくるのは,語り手である主人公の性格が陽気である場合に限られているようである.その意味では,文章の雰囲気が作品によって変わる著者のようだ.また,壮大な仕掛けや絶大な技術力を持った世界を背景としつつ,話の本筋はあくまで主観的満足や個人の想いにフォーカスしたものが多い.ハードSF系では,個人の想いに焦点を当てたとしても,結局はその個人の行動と人類の命運が一緒になってしまったりすることが多いので,この点も特色と言っていいと思う.
ネタバレを含むので格納.長くなったので前半3篇について書く.続きはこれ.
【My Humanity/長谷敏司 著】を読み終わった.BEATLESSの著者の作品.この記事の続き.
本作品は短篇集で
の4篇構成である.この記事では後半の2篇について,あらすじと感想を書いた.
ネタバレを含むので格納.
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【My Humanity/長谷敏司 著】を読み終わった.BEATLESSの著者の作品.
この人の作品はBEATLESSに続いてふたつ目だけど,言語と認識に関わる話に傾倒しつつ,化学的・社会的な機能や役割に落とし所を求めていく手法は伊藤計劃とかなり似ている.言葉へのこだわりが強い部分や,機械と人間の違いを克明に描く点は神林長平とも似ているけど,落とし所をどこに求めるかは大きく違うように思う.
本作品は短篇集で
の4篇構成である.この記事でははじめの2篇について,あらすじと感想を書いた.後編はこちら.
ネタバレを含むので格納.
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【新世界より下:貴志祐介】読み終わったの自体は結構前だけど,読み終わった.思いっきりネタバレするのでいきなり格納.
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【新世界より中:/貴志祐介】を読み終わった.小説読み始めると,何もかもすっぽかしてそればかりになってしまうのは悪い癖だな.
上巻の最後の危険な状態からの脱出から始まって,中盤は悪鬼と業魔の正体についての話と,倫理委員会や教育委員会といった大人の組織の人間が登場し,徐々に早季たちが大人に近づいていく様子が描かれる.
…というか,正直,上巻のネタバレを含まずあらすじを説明するのは至難の業だった.
以下ネタバレを含むので格納.
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【新世界より上:/貴志祐介】を読み終わった.久しぶりにSFを買ってきて読んだ気がする.
ストーリーは基本的に主人公,早季(サキ)の回想という形で進んでいく.35歳の早季が,幼少期からの思い出を語る形だ.この方法をとっているおかげで,小学生では理解できない複雑な概念を説明したり,後のシーンで分かることを先取りして予感させるような書き方ができる.全ての真実を知った後に,それを知らなかったころのことを書いている体裁のおかげで,読んでいる方としてはストーリーが把握しやすい.「新世界より」は上中下の3巻構成で,上巻では,前半で注連縄で囲まれた不思議な神栖66町の現状と早季の幼少期の思い出が語られ,後半では隠された真実の一部と,PK能力を畏れる他の生物との関係の危うさが書かれる.
以下ネタバレを含むので格納.
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