3Dプリンターの造形メモ
- 2024年06月27日
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最近勢いで3Dプリンターを買った。いくつか整形して気づいたところを書いておこうと思う。
細い脚の上に広い面を置くと良くない
かなり潤沢にサポートを用意したとしても、細い脚の上に大きな平面を用意すると端の造形がうまくいかない。特に、側面と底面の接続がうまくいかない傾向にある。ただし、これは適切に面取りをつけたり、底面を単調ではなく同心円設定にすれば改善するかもしれない。
下記の写真はツリー状のサポートを用意して、底面は単調パターンで造形している。端部がいまいちうまく接着されていない。また、長円の端部はさらに造詣が乱れている。このモデルにはCもRもつけていないので、つけていたらもっとうまくいったかもしれない。
小さくても面取りはつけた方が良い
小さくても、面取りをつけると良いと思われる。これは、形状変化が滑らかになるということの他、単純に側面のパス数が増えるのと同じ効果をもたらす面にもよると考えられる。
下記の写真では、直立している歯状の部分の根元には3mmのR面取りが施され、外周部には1mmのR面取りが施されている。これにより、同心円状のパス数が増えている。一方で、長円の周辺には面取りを設けていないため、この部分は端部の接着が若干荒れているように見える(実用上は問題ない)。
形状によって面貼りのパターンを選択した方が良い
常に単調、常に同心円、のような最適解は無く、形状に合わせて選ぶ必要がある。先ほどの造形物の場合、円部分があるため同心円にすれば接線部の造形がより良くなったかもしれない。一方、同心円を選ぶと面の中心部分に不連続線が現れるので、麺の綺麗さは損なわれる。どちらを重視するかや、形状の特性によって選ぶ必要がある。
下記の写真の場合、同心円を選択しているが、これによって三本線が生まれてしまっている。全体がもっと円形状の場合はこの欠点が目立たなくなると思われる。
サポートを曲面につけると汚くなる
平面につけるとほとんど跡が残らないが、曲面につけると丁寧に取らないと汚くなる。