Starlight Ensign

魂と身体

概要

身体をどう扱うべきと考えるかは、文化の影響を大きく受ける。例えば、日本においてはタトゥーは忌避され、美容整形も忌避されがちなことから、身体を傷つける行為はたとえ本人が望んだことであっても避けるべきだとされている。しかし、この身体観は人類に普遍的なものではない。ここでは、イジェール人の身体観について述べる。

イジェール人の身体観について

イジェール人にとって、身体は魂と対になる概念である。人間性は魂から湧き出るものであり、肉体とは仮初の存在に過ぎないとされる。従って、身体に対しての侵襲には抵抗感がなく、外科的な処置が倫理的問題をはらむことは無い。美容整形や義肢への抵抗感も薄く、例えばレーシック等の人体加工技術についてイジェール人が悩むのは、単にコストパフォーマンスや術後の経過についてのみであって、倫理的側面ではない。同様にクローン人間についても、肉体の複製であり魂の複製ではないため、何ら問題がないとされる。

中絶手術について

宗教的な禁忌ではないが、倫理的問題はある。魂と身体を繋ぐスラリーファが接続されれば魂の器としての肉体が稼働し始め、生命が宿っていると言えるため、受精卵がどの段階でスラリーファに接続されると考えるかによって許容度に差が出てくる。そもそもスラリーファがヒトにのみ接続されていると考える宗派と無機物などを含めて全てのものに接続されていると考える宗派では解釈が異なり、イジェール人の間でも議論が絶えない話題であるが、スラリーファは脳が存在する生物にのみ宿ると考えるため、脳が形成される前の中絶であれば倫理的には問題がないと考える方が主流である。

脳死について

脳は魂そのものではなく魂の受信器官に過ぎないが、脳が機能停止すればスラリーファの接続は断たれる。従って、脳死をもって現世であるデアウェルテにおける死と捉えられる。

辞書順について

下記のルールを上から順に適用する。

  1. eaoiuhkstcnrmpfgzdbv-の順に並べる。この時、変音記号、語頭の-、語尾の-は無視する。n字目が同じである場合、n+1字目で比較する。以下、最後まで同じであった場合の優先順を述べる。
  2. 単語が短い方が先。この時、文字数のカウントに変音記号、語頭の-、語尾の-は含めない。
  3. 小文字が先。
  4. 変音記号が無い方が先。
  5. -を含まない方が先。

下記の文字列は辞書順に整列されている。

  1. re
  2. Re
  3. r’e
  4. -re
  5. ree
  6. r’es
  7. r’ek
  8. r’eka
  9. r’eko
  10. r’ek-a

動詞を中心とした派生語・複合語の作り方

イジェール語では、複数の方法で派生語を作ることができる。

動詞からの派生

主要格に関しては格と位置が厳密に定まっているため、一意性が高い。

  • Viarkif acu tirage.|帯が落下を防止する。
  • acdirage|落下防止する
  • viarki acdiragin|落下防止する帯
  • Orkaf fentau nume.|男が酒を飲む。
  • fentanume|飲酒する
  • orka fentanumen|飲酒する男

記述詞の複合

修飾語と被修飾語を倒置して語幹を接続して作る。

  • viarki acdiragin|落下防止する帯
  • acdiragviarki|落下防止帯
  • per dirin|赤い旗
  • dirber|赤旗
  • fenta numin|飲むことができる酒
  • numventa|飲用酒

上記2種の複合

  • Viarkif eiur acu tirage.|帯が高所からの落下を防止する。
  • Viarki acdiragin ein|高所の落下防止の帯
  • Viarki eiacdiragin|高所落下防止の帯
  • eiacdiragviarki|高所落下防止帯
  • Orkaf kovera fentau nume.|男が食事処で酒を飲む。
  • Orka fentanumin koven|食事処で飲酒する男
  • koveventanumorka|食事処飲酒男

従って、一度主要格+動詞を基にした派生語を生成した後は、結局はどの格でも動詞との複合語が形成できる。

人工言語の作り方の参考

作る手順として最も参考になると思ったSERIXのサイトを見つけたので、リンクを張っておく。

http://arxidia.another.jp/lanxante/serix.html

鑑賞行為と創作性

意外とオリジナル作品を作ることにこだわりを持つ人が論評や批評を下に見ていることがあって、作者の意図と分析がずれていることを持ってクソと断じることがあるが、自分はこれには同意できない。なぜなら、批評や論評というものにも、オリジナリティはあると考えているからである。

続きを読む

帝国における三権分立

帝国は国号に「帝国」を冠しているものの、その実態は立憲君主制の国家である。憲法は国民の主権を規定し、国民によって民主的に皇帝を選択することになっている。皇帝には行政権が委託され、立法権と司法権はそれぞれ議会と裁判所に委託されている。この点で、皇帝は実質的には任期の長い大統領程度の実権を持っているに過ぎない。

国土は複数の星をまとめた「王国」がアメリカにおける州よりは劣るが、日本の県よりは高い程度の独立性を持つ。憲法によって帝国政府に委託された権利以外の権利はすべて王国に付与されており、王国は大きな行政権を持つ。とはいえ、帝国政府は王国に対して補助金の増減などを用いて帝国としての政策をある程度強要することは可能である。
続きを読む

現世と常世、死生観

イジェール王国の国教であるアルザフィーレ教の教義では、神話の物語は事実であるが、この世界における出来事ではないとされる。

神話における物語は霊的世界niruerteにおける実話であり、我々の肉体が生きる世界deauerteは別にある。人々の意識はmisavaの呪いに埋め尽くされた棺に閉じ込められており、霊的世界においては死んでいる。眠り続ける魂nirが、物的世界における我々の物理的mentに投影されることで、現世における意識が生じるとされている。nirとmentを接続する鎖のことを、srarifaと呼ぶ。人は肉体が死ぬと霊的世界へ意識が帰還すると考えられている。 続きを読む