Starlight Ensign

ヴァリーゼル帝国軍の構成

  • 初版:2023年03月30日
  • 更新:2023年03月30日

ヴァリーゼル帝国軍は深宇宙軍、星系軍、降下軍の3軍構成である。

帝国軍は米軍のようなタスクフォース構成を取らず、統合軍の考え方が薄い。このために、セクショナリズムによる弊害があると言われている。

深宇宙軍

遠征を主任務としたブルーウォーターネイビーである。戦力を遠隔地に速やかに投射することを目的とする。また、敵によって侵略された星系から敵を叩き出すことも任務に含まれる。このため、艦隊は独自にワープ可能となるように整備される。

最も歴史が深い軍であり、元はイジェール王国宇宙軍であった。現在の帝国軍の基礎となった軍である。従って、彼らは非常に誇り高く、降下軍とはそりが合わない面がある。軌道上での決戦こそが戦争の潮流を決めるのであり、その後の降下作戦は無粋で過剰であると考えている。

進深宇宙軍から現在の名称に改称された。

星系軍

星系防衛を主任務とし、沿岸警備隊や国境軍としての任務を兼ね備えた軍である。主に軌道圏内の防衛を主任務としており、各王国軍を大気圏内軍として隷下の軍とする。

軌道軍、星系防衛軍、星系軍と改称されている。

王国軍

各王国に帰属する大気圏内軍であり、帝国軍としては星系軍の一部とされている。編制及び指揮権は各王国に帰属しているが、帝国は王国に命令を下すことができるため、非常時は帝国の傘下として行動することとなる。基本的に大気圏を脱出する装備は持たず、大気圏内から軌道上を攻撃する兵器までを装備とする。

一般的に陸海空軍で構成されているが、国境が地上に存在しないため、装備は現代と比べると非常に貧弱である。

降下軍

最も歴史の浅い軍であり、軌道上から大気圏内へ降下して敵地を占領することが主任務の軍である。軌道上の敵軍排除は深宇宙軍の任務であるため、降下軍は降下母艦を基本とした編制となっている。装備と人員を迅速に降下させる能力と、軌道上からの対地上爆撃能力を持つかわりに、対艦戦闘能力は殆ど持たない。

もともと帝国軍は軌道上を封鎖すれば地上を制圧する必要はないという考えであったが、軌道封鎖ドクトリンに対抗するために、近年になって降下能力を増強し始めた。

降下先の惑星によって大気組成や重力が異なることから、装備する車両や航空機には特異な性能が求められる。単純の核装備の能力は現地の大気圏内軍に確実に劣るため、勇敢かつ知的な精鋭が集うエリートであるという自負がある。このため、同じく誇り高い深宇宙軍とはライバル関係にある。

用語

軌道封鎖ドクトリン

新陽が採用した作戦。装備を高いデブリ耐性及び掃海能力を持つ艦艇で固め、自らケスラーシンドロームを引き起こして軌道上に他国の軍艦が侵入できなくする作戦のこと。ほとんどの国家は宇宙から地上を殲滅できるだけの戦力を持っているため他国では注目されていなかった戦闘手法だが、侵略国が資源や領土が健全な状態で手に入ることを望む限り、有効な作戦であることが明らかとなった。

ある意味自らの領土を人質とすることで交渉力を上げる手法であり、他国はこれに対する対処を求められる形とはなったものの、追随する国はない。