接続詞
- 初版:2013年09月29日
- 更新:2015年09月01日
接続詞は同じレベルの物を繋いで使う.節と節,句と句,単語と単語を結ぶ.
等位接続詞
等位接続詞は接続詞の前後を同じ立場で結びつける.従属接続詞との違いは,前節と後節を入れ替えても意味に大差が生じないことである.単語同士をつなぐ際,助詞は両方の単語につける.
ta | 並列 | AとBの両方 |
ira | 選択 | AかBのどちらか |
sita | 並列否定 | AでもBでもない |
ab | 対比 | Aの一方でB |
gec | 同時 | AかつB |
従属接続詞
従属接続詞は接続詞の前節が条件を,後節がその条件に対応する内容を示す接続詞である.前節が後節を修飾する形になっているため,入れ替えると意味が著しく変化する.単語同士をつなぐ際,助詞は後の単語にのみつける.
条件や結果を表す
keri | 順接,順序 | AなのでB,AそしてB |
dim | 逆接 | AしかしB |
dek | 様態 | AみたいにB,AみたいなB |
rib | 順接仮定 | もしAすればB |
stim | 逆接仮定 | たとえAしてもB |
様態を表す
coda | 関係 | Aに関するB |
dek | 様態 | Aみたいに,A同様にB |
ude | 概要 | Aくらい,おおよそAのB |
tau | 同格 | AであるB,AとしてのB |
ca | 付帯 | Aと共にB,AしながらB,Aを伴ったB |
原因を表す
rak | 順接理由 | Aだから,Aの理由でB |
diram | 逆接理由 | Aにも関わらず,AなのにB |
例
- Ref ta s’af renkeu reeke.|私と彼はりんごが好きだ.
- Kun renkeu koe ira tun renkeu koe.|このりんごを食べるかあのりんごを食べるか.
- Kun renkef dirin gec radasen.|このりんごは赤くて美味しい.
- Ref renkeu reeke ab S’af sien reeke.|私はりんごが好きだが,彼は(りんごを)好きではない.
- Ref renkeu reeke keri renkeu koitte.|私はりんごが好きで,りんごを食べた.
- Ref renkeu reeke diram skeniu koitte.|私はりんごが好きなのに,魚を食べた.
- Renkeu koitte keri Butau numitte.|りんごを食べて,水を飲んだ.
- Renkeu koetra ca butau numetra.|りんごを食べながら水を飲んでいる.
- Dim renkeu koitte.|でもりんごを食べた.
(リンゴ以外の何かが好きであることが暗示されているか,別の文で示されている場合.) - Rak renkeu koitte, Ref renkeu reeke.|だからりんごを食べた.りんごが好きなんだ.(倒置)
接続詞でふたつの文を結ぶときは,双方の文の先頭文字が大文字になる.
順接のkeriと理由のrakは可換である場合が多い.しかし,接続詞の前の文を省略した時にはrakが用いられやすい.keriはあくまで順序を示すだけの場合を含むからである.