Starlight Ensign

聖ニコラオスとサンタクロース

  • 初版:2015年05月04日
  • 更新:2022年11月10日

Nikorai-Sarin ef ipiskep zef 4-fendiri ra Roma Mevin ra mirsome n. S’af

原文:Zaslon 著

聖ニコラオス(Νικόλαος)は4世紀の東ローマ帝国に住む司教だった.彼は慈悲深い心を持っていたので,弱い者をよく助けた.ある日,彼は貧しさのため,娘たちを嫁がせることの出来ない家族を知った.彼はこの家族を救うため,夜中にこっそりその家を訪れて,煙突から金貨を投げ入れた.暖炉には靴下が下げられていたので,家族は靴下に入った金貨を発見することになった.この金銭で娘たちは幸せな結婚を迎えることが出来た.このエピソードは人々に広まり,「夜に煙突から入り,プレゼントを靴下に入れる」というサンタクロースの由来になった.

今日ではクリスマスの日の夜に,子供がプレゼントを待ち望む日になっている.似たような伝承では,良い子には菓子を,悪い子には墨を与える魔女や,悪い子を連れ去ってしまうおじさんの話が知られている.いずれにせよ,子どもたちは良い子にしていれば,年末か年始にはプレゼントが貰えると期待している.