Starlight Ensign

自然な文章

  • 初版:2014年01月12日
  • 更新:2014年01月12日

口語における省略

日本語でも英語でも,口語においては書き言葉では生じない省略が生じることがある.また,書き言葉としても,小説のセリフ中では省略が生じることがある.本項目では,そういった場合の省略について説明する.

イジェール語では動詞が省略されることはめったにない.この点は英語と似ている.日本語のように「我に力を!」では意味が通じにくい.これは,日本語においては格助詞がある程度固有のイメージや方向性を持っているのに対し,イジェール語における助詞は,あくまで動詞に対してどの項に値するかを示すマーカーでしかないためである.

イジェール語はあくまで動詞を中心として文が構成され,他の要素は動詞を修飾する要素として機能していることを意識すると自然な文章になる.

項の順序

基本的に文中では動詞が最後で,後の項は助詞の項で説明した順序に従う.主格,対格,与格の3つはこの順序で出てくることが多く,時間や空間に関わる格は出発点から到達点に至る方向で並ぶ.

とはいえ,口語に置いてはかなり砕けた順序で並ぶことがある.人によって程度は異なるが,ひどい場合は動詞が最後であることすら守られない場合もある.それでも,関係節内の動詞は(副詞的記述詞がなければ)必ず節の最後に位置する.